士別へ、レッツ・ゴー!
2016年 09月 22日
羊毛遊びが高じて、2年前から<ギャッペ>を作り始めた。
<ギャッペ>というのは、イランあたりの遊牧民が、移動式の家の中で敷く絨毯の事。
羊を飼育しながら、その羊の毛を染めて、紡いで、絨毯に織って、生活の中で使っている。
その絵柄の素朴さに惹かれて、自分の手で作ってみたいと思ったのです。
イラン人の先生のところで、ギャッペ作りを教えてもらって、何とか作り上げた3つ目の作品。
それを今回、士別市で開催する、<全国ニット大賞>に応募しました。
写真は、士別市にある世界の羊館のメンバー<ジャコブ>という羊。
聖書の中にも出てくる、羊界のスーパースター。
士別市は、<サフォーク>という羊を飼育しています。
顔と足が黒いので、分かりやすいね。
なんと!素晴らしい羊であることよ。
私は、その羊毛が大好きなんだけれど、お肉も美味しいとのこと。
多くの羊は、<毛>専門で改良されています。肉用としては、<テクセル>という羊が有名です。
子羊ちゃんは、めちゃ可愛い。たぶん、この子は、<コリデール>。
コリデールは、<毛>の品質が柔らかくしなやかで、とても素晴らしいです。
と、その作品が、今回<ビギナー賞>を頂きました。
作品制作を始めて、3年以内の人から、選ばれます。
丘の上にあるレストランの前での授賞式。士別市長さんからも祝辞を頂きました。
市長さんが、着ているジャケットは、士別サフォークを使った毛織物だそうです。
後ろの壁は、主催者さんグループが、サフォークの毛を使って、士別の四季を描いたものです。
ふわふわとした柔らかさが、なんとも暖かい印象です。
表彰されるって、もう何十年もなかったことなので、とっても嬉しかったです。
さて、その表彰式のあと、羊と牧羊犬のショーをみせていただきました。
丘の上にある小屋から、40頭あまりの羊が、ドドドーと走ってきました。
この子が賢い牧羊犬。
羊さん達をまとめながら、目的のところまで、誘導してきます。
この子は、吠えたりせず、眼力と気迫で羊さんを動かします。<すごい!>
このあと、みんなで羊さんと触れ合って、そして羊さんに感謝。
素晴らしい羊毛をありがとうね。
説明をしてくれたお兄さんと牧羊犬は、お仕事を終えて、さっそうと車で帰っていきました。
<羊と雲の丘>からの眺めは、素晴らしいよ。
そして、表彰式もアットホームで、主催者皆さんの温かさを感じました。
そしてみんなで、ジンギスカンパーテイです。
羊を通しての温かな輪が、うれしかったなあ。
そして、どのテーブルも完食。
受賞者には、当日の宿泊もお食事も用意されておりました。ほんとうにお世話になりました。
士別市の皆さん、ありがとうございました。
さて、その<ギャッペ>
初めて作った作品。<40センチ×30センチ>
先生に経糸を張ってもらって、毛糸はイラン製です。
本当は、椅子マットですが、記念の作品なので、座ることができません・・・
今回、受賞した3作目のマット。<60センチ×90せんち>
真ん中の模様は、ココちゃんとララちゃんです。
ハイジ牧場の羊の毛を洗って、梳いて、紡いで、染めて、織りあげました。
だから作品名は<道産子ギャッペ>としました。
端の始末もなんとか頑張って作り上げました。毛足が長いので、ふかふかしています。
一番悩んだのは、デザインです。
草原と雪の中を走るココララちゃんを表現したかったから。
イランの遊牧民の女の子は、小さなころから、ギャッペ作りに参加するそうです。
動画でみたことがありますが、経糸に毛糸を結んでいくその手さばきの速いこと速いこと。
私は、そんなに早くはできませんが、ちょっと職人気取りで、織っている時間が楽しいです。
今回、思いがけず士別に行くことになって、羊毛を使って、編み物、織物、フエルトなど楽しみながら制作しているたくさんの仲間がいることに気がつきました。
これからも手を使って、羊毛遊びを続けていこうと思っています。
by coco-nikonikki
| 2016-09-22 22:02